サンバ&「未来」の東京~もうすぐ秋なのに春爛漫?アルバムその2【三位一体節後16】

 この前のブルックナーの記事で、心から楽しみにしている、と書いた、アバド&ルツェルン祝祭管弦楽団の来日が、アバドさんの健康上の理由から中止になってしまいました。

 わたしたち日本人にとって、正に夢かとも思えた今回のルツェルン祝祭管弦楽団再来日公演の話は、アバドさんの日本への強い思いの表れに他なりません。
 2011年のルツェルン音楽祭におけるアバドさんの深い悲しみの表情と力強い励まし、今回の公演予定に松島公演が含まれていたこと等からも、それは明らかです。
 従って、今回の来日中止は、なおさら残念ではすありますが、こればかりはしかたありません。

 アバドさんには、くれぐれも無理をせずに体を大切にして、一日も長く指揮活動を続けてくだいますよう。
 ただただ願うのみです。


 ここ数年のアバドさんの演奏会は、その一つ一つが、かけがえのない音楽の奇跡と言ってもいいくらいの輝きを放っています。ちょっと聴くと、何だか当たり前なんだけど、実は、その当たり前みたいなことこそが、ほんとうにかけがえない、という唯一無二の境地。(記事、こちらなど)

 2011年のルツェルン音楽祭では、ブルックナーの5番を取り上げ、この曲が、よく言われるように厳格で構築的なだけの曲ではなく、叙情性あふれる、夢見るように美しい曲であることを、改めてわたしたちに示してくれました。(記事は、こちら

 確かにフーガ等の対位法を駆使しているかもしれませんが、それは教会育ちの作曲家ブルックナーにとっては当然のこと。4番と6番の中間にあって、その両曲にも負けないほどの瑞々しい美しさこそが5番の真価だと信じていたわたしは、涙がでるほどうれしかった。

 そして、今回の、来日公演で演奏する予定だったのが、9番。

 「精神性」、「宗教性」、最後の未完成作品としてのさまざまな「伝説」、それこそ何重もの「神秘のヴェール」(=実は固定観念)で覆い尽くされたブルックナーのこの「最高傑作」の、真の美しさ、真の音楽的喜びが、ついに全貌を現す記念すべきコンサートになるのでは、と期待していたのですが、
 やむをえません。

 幸い本場ルツェルン音楽祭の演奏は、その多くがDVDとしてリリースされていますし、毎年BSでも中継されます。
 それらの演奏や、この前ご紹介した1番のCDなど、宝物のような演奏がわたしたちの身近に存在していることに心から感謝して、
 改めてアバドさんの健康の回復を祈りたいと思います。



 話は変わって、いきなり野球のことですが、

 オリックスとの最下位争いの3連戦がようやく終わりました。
 3戦とも、1点だけのリードを辛くも守りきる展開で、ファイターズ3連勝。最後の最後まで一瞬も気が休まることがありませんでしたが、この状況でよくやったと思います。
 昨年のオリックス移籍組や、レギュラー定着を狙う選手たちが、ここにきて、ほんとうによくやってくれている。

 今日一日休んで、連休は、ソフトバンク3連戦。
 このカードの結果で、クライマックス出場争いに残れるかどうか、ほとんど決まると言っていいと思う。
 こんな時、いつも相手はソフトバンクのような気がしますが、しかたない。

 がんばれ、ファイターズ、まだまだ、これからだ! 



 さて、今度の日曜日(9月15日)は、三位一体節後第16日曜日。


 カンタータは、
 初期のBWV161
 ライプツィヒ1年目(第1年巻)のBWV95
 2年目(コラール・カンタータ、第2年巻)の、BWV8
 後年のBWV27
 以上4曲。

 盛り沢山な上に、すさまじい名曲ぞろい。


 過去記事は、こちら↓


 <三位一体節後第16日曜>

    三位一体節後第16日曜(BWV8、95他)
    三位一体節後第16日曜(BWV27他)
    三位一体節後第16日曜(BWV95他)
      * コメント部分
    きちんと曲目解説~マタイへ続く道・バッハ氏の日常生活の視点から(BWV27)



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  ☆    ☆    ☆



 今日は、その他の、夏の終わりのアルバム。



 考えてみれば、東京では夏の終わりの風物詩、サンバカーニバルも、もともとは、早春(謝肉祭)のイベント。
 一応、前回の「ハルサイ」コンサートに続き、春爛漫、ということで、
 ここでは、主な写真をちょっとだけ。


 8月31日(土)


 浅草サンバカーニバル’13


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 あまりの暑さに、今年は、J:COMの生中継でTV観覧しようと思っていたのだが、午後になって、少し涼しい風が吹き始めたので、やはり出かけることにした。

 S1リーグの途中から観覧。

 やはり、生で観ると楽しい。


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 パレード・コンテスト、今年の優勝は、ウニアン。テーマは、バグズ・カーニバル。

 優勝。おめでとう!

 ウニアンのバンド。ものすごく見覚えがあるような気が。カブト虫、ということか。

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 上野駅では、こんなことをやっていた。


 早く、深海展、行かねば。


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 9月4日(水)


 日本SF作家クラブ50周年

 SFと未来像

  明治大学博物館 特別展示室

  ~9月29日(日)まで


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 なつかしいSFの本で造られたピラミッドタワーがすごかった。

 どれもこれも手に取りたくなり、手をのばすのをがまんするのに苦労した。

 昔のジュブナイル小説の表紙絵や挿絵原画、子ども雑誌の未来特集の原画、早川SF文庫表紙絵の原画、
 そして、長らくSFマガジンの表紙を飾った角田純男のイラスト原画など、どれもこれもすばらしく見入ってしまった。

 昔の未来イメージと2013年時点での現実世界との決定的なちがい。

 現実世界で、IT技術がどんなに想像以上の進化をとげていようと、人類は基本的に、あいかわらず地面にへばりつき、自然の猛威にさらされながら、暮らしているということ。


 折しも、2020年の東京オリンピック開催が決定したが、オリンピックの大会自体が楽しみなのはもちろんのこと、本番の2020年に向けて東京の街、そして日本全体がどのように変わってゆくか、心から期待したい。

 展覧会で観た、前の東京オリンピックの頃の、「理想の未来都市」の夢が、果たしてどこまで現実のものになるか??
 今となっては、マイナスからの出発、険しい道のり、になってしまったけれど。

 オリンピック開催に関しては、さまざまな意見があると思うが、全世界とあれだけはっきり「約束」してしまった以上、日本政府、そしてわたしたち東京都民自身は、さまざまな問題にきちんと向き合っていかざるをえないだろう。


 いずれにしても、こうなったら、もうこれ以上、災害や大きな事故無く、無事2020年を迎えることができますように。


 明治大学博物館入り口

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 特別展示室自体はすごく狭い部屋だが、常設展示部分は、スペース、展示物の量とも、大充実。

 商品(日本の伝統工芸等)、刑事(刑事法と刑罰)、考古、というあまり脈絡の無い3テーマにしぼった展示ながら、それぞれの分野の展示としてはかなりの水準なのでは。
 特に、刑事部門の拷問具のコレクションがすごすぎて、怖かった。

 各分野に興味ある方はぜひ。

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 明治大学に、こんなりっぱな博物館があるとは知らなかった。

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 移りゆく東京・御茶ノ水編


 現在のカザルスホール

 隣の他の建物はすでに取り壊され、更地になっているが、カザルスホールがあったお茶の水スクエアA館だけは、そのまま残されている。

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 夏の聖橋を撮影しようと思い、久しぶりに御茶ノ水橋の方に行き、聖橋を見て驚いた。

 青い川面に美しいアーチを映しているはずの聖橋の前に、何かごちゃごちゃしたものが。

 この頃、神田の方から見上げてばかりいたので、気が付かなかった。

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 近くに行ってみると、「御茶ノ水駅改良工事」とある。どうやら川向こうのJR駅からこちら側の地下鉄駅に直結する橋の通路を建設しているようだ。
 交通事情の改善と安全のためには良いことだとは思う。実際すごく便利になると思うが、聖橋のすぐ前。
 しかも、ちょっと斜めになっていて、あまり美しくない。これも、段差の解消のためにはしかたないか。

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 幸い、聖橋自体からのながめは、相変わらず美しいが。

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 御茶ノ水周辺散策


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 バッハファンにとっては、見逃せない名前。

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 ガンダム(こちらは、池袋・トヨタアムラックス)

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 都電と阿波踊りの飾り(大塚)

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 雲の行進。

 夏の終わりの雲は、意識を持った生き物みたいに見えた。

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