光り輝く白菜!その他~初夏から梅雨にかけてのトーハク・アルバム【三位一体節後3】

 今度の日曜日(7月6日・三位一体節後第3日曜日)のカンタータは、

 初期の大名作、BWV21
 2年目、コラール・カンタータ年巻の「始まりの4曲」の完結編、BWV135
 の2曲です。


 過去記事は、こちら。↓


 <三位一体節後第3日曜>

    始まりはいつも Overture(BWV135他)
    (参考資料) コラールカンタータ年巻 「始まりの4曲」 一覧
    三位一体節後第3日曜(BWV21、135)



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 6月30日(月)


 特別展 「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」

  @ 東京国立博物館 平成館 ~9月15日(月・祝)

 翠玉白菜のみ、本館特別5室にて期間限定で(~7月7日(月)まで)展示


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 展覧会公式ツイッターで、連日3時間待ち、4時間待ちとつぶやかれるのを見て、白菜一つ観るのに、3、4時間待つとは、いったい何事??と半ばあきれていた。

 今回のトーハク特別展、「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」、メイン会場は平成館で、稀に見るロングランなのだが、その最大の目玉である翠玉白菜だけは、本館特別5室にて期間限定展示。
 メインの平成館の方は、ほとんど行列が無い状態なのに、本館特別5室の翠玉白菜の方だけ、いつも大行列ができている。
 つまり、文字通り、白菜一つだけを観るための大行列なのだ。

 ひねくれもののわたしは、3、4時間並ぶ時間と体力があるのなら、その分メイン展示をじっくりと見た方がまし、トーハク所蔵の「柘榴」の方はたっぷりと観て写真も撮ったし、最悪白菜はいいか、くらいの、ちょっと醒めた気分でいた。
 しかし、白菜の展示期間中である7月7日までの間は、毎日夜8時まで開館。しかも、本来休館である月曜日も、特別展(平成館&白菜)のみ無休で開催、ということを知り、ひょっとしたら月曜日なら意外とすいているかも、と思い、6月30日の月曜日に行ってまいりました。

 仕事帰りの5時過ぎに到着したところ、果たして50分から1時間待ちとのこと。
 これなら、1時間並んで白菜を観ても、その後、8時までメイン会場の方をゆっくりと観ることができる。
 と、いうわけで、多少並びはしましたが、無事白菜を観ることができました。


 白菜、すごかったです。
 観ることができて、ほんとうによかった!
 白菜はいいか、など、とんでもなかった。たいへんなものを見逃すところだった。

 月並みな表現だが、正に、真のお宝。
 皇帝の財宝というのは、かようなまでに華麗なものなのか。
 とにかく全体が、きらきらきらきら光り輝いている。こんなにきらきらしたものは、これまであまり見たことないような気がする。白菜なのに。
 翡翠なのだから素材的には当然硬いはずで、その輝きもまた硬質な種類のものなのだが、見た目何だか妙にしなやかで柔らかそうでもあり、そこは白菜らしい。これは彫った人間の技巧の賜物か。
 そして、その純白と翠の、ほとんど透き通るような美しさ、鮮やかさ!
 これまで写真や映像では何度か観てきたが、この目もくらむような美しさは、実物を観ないと、ぜったいにわからない。
 よく、マンガなどで、宝物のまわりにきらきらと星形の光が描いてあるが、ほんとうにそんな感じに見えるのだ。


 とは言え、やはり並ぶのが苦痛なことには変わりないわけだが、そういう状況の中で、展示方法も、最も混乱が少ないように考えられていると思った。

 列を建物の中と外等、いくつかに分けているのは、ディズニーランド方式。
 それらをクリアし、やっと特別5室にたどりついても、その中にはまた列が待っている。
 広い会場に展示されているのは20センチほどの小さな白菜一つだけ、会場のほとんどは、まるで渦巻きのように白菜に向かって並ぶ人々で埋め尽くされている。
 会場の最奥に円形の小部屋があり、白菜はその中にある。少人数のグループ毎にそこに入って、白菜を鑑賞する。
 この小部屋の中は、内周と外周に分けられており、はじめ白菜に近い内周に入る。ここでは目の前で白菜を観られるが、立ち止まらずに進まねばならない。その後、外周に進むことができるが、この外周では、当然内周の人の肩ごしの鑑賞になるが、どこからでも、いつまででも鑑賞することができる。

 さて、この小部屋には、いくつもの窓が開いており、列が近づいていくと、窓から遠く白菜をのぞくことができるようになってくる。
 もちろんはっきりとは見えないのだが、白と翠の尋常ならざる輝きを発するものが人影の間にちらちらと見えて、周囲の闇の中で、それは一層まぶしく感じられる。(かなり遠くからでも、その光は見える)
 いったいなんだ、あれは?と否が応にも期待が高まり、いざ小部屋に入ってみると、目の前で、白菜が上記の通りに光り輝いている、というわけで、そういう演出?も最高でした。


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 一方の平成館メイン展示は、皇帝の至宝全200件以上。

 白菜の後でゆっくり、などと思ってたくせに、白菜の輝きにやられて(+展示があまりにも多すぎて)、
 何が何やらわからないうちに一回りして、閉館になってしまった。

 西周時代(前9~前8世紀!)の散氏盤、諸星大二郎の世界を彷彿させるような青銅器類、明時代の仙人たちの刺繍、「天地人」三連玉環、紫檀多宝格を模って作られた乾隆帝(また出た)コレクションの部屋に置かれた財宝の数々(紫檀多宝格そのものをはじめ、四書全庫のうちの何冊かほか)、そして、粉彩透彫雲龍文冠架(精緻な透彫りの帽子掛け)、藍地描金粉彩游魚文回転瓶(窓からたくさんの金魚が泳いでるのが見える瓶)、などなど、
 印象に残ったものもけっこうあったが、
 中盤、広大な展示室をびっしりと埋め尽くした書画等は、おそらくすごいんだろうが、あまりの量のすさまじさに、詳しく観る気力がおきなかった。
 これではいかんな。


▽ 平成館の休憩室には、何やら高級そうなショップが。
  閉店間際にて、のぞけなかった。

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 (参考:総合文化展における関連展示)

 トーハクが、「故宮に白菜あれば、トーハクに柘榴あり?」とのたまう、瑪瑙の柘榴。

 柘榴もリアルさにかけては決してひけをとらない。

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 「碧白玉双鯉花器」。こちらは、特別展の最後に展示されている「人と熊」を思わせる

 着色したり、複数の石を組み合わせたのではなく、白と黒の混じった一つの石を加工したところが共通。

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 東京展では、角煮が来ていなくて残念。

 かわりに?これを購入。角煮と白菜入り。

 左下隅に、「白菜は翡翠ではありません、肉は石ではありません」としっかり注意書きがしてある。 

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 以下、5月~6月の初夏&梅雨時のトーハクの、記憶に残った展示をまとめて。



 5月21日(水)


 トーハク 平成25年度新収品

  @ トーハク 本館特別2室


 11室仏像ルームに、何だかとんでもなく強烈な、新しい仲間が加わった。


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 あのトーハクを代表する美仏、菩薩立像様との競演、切れ長玉眼美女?対決が楽しみ。

 仏像ルーム第11室等で、6月10日から始まる、恒例夏休み特集「仏像のみかた(鎌倉時代編)」で、いきなり実現か????

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 こちらの方も、すごすぎ。独眼竜??

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 一日ちがいで、ギャラリートークを聞けなかった。残念。


 突然暗雲が立ち込め、豪雨に。

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 雨に濡れる緑も美しい。

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 雨あがり

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 6月13日(金)ほか


 親と子のギャラリー

 仏像のみかた 鎌倉時代編

  トーハク 本館11室&本館14室


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 いつもの仏像ルーム(11室)が、何だか華やかでにぎやかな雰囲気に・・・・!


 ありがたい仏さまに勝手にいろいろな飾りなどをつけていいんだろうか、と言うなかれ。
 このドラマティックな物語世界こそが、仏像本来の世界なのだ。そして、そんな世界を表すのに、今回のテーマ、写実的な鎌倉仏はぴったり。

 なお、そのような仏像本来の物語世界を体験するのには、やはりお寺にお参りするのが一番であることは、言うまでもないんだけど、気軽にそれが味わえるんだから博物館はありがたい。


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 夏休みの自由研究にもぴったりの、トーハクならではの楽しい企画。
 一応、わたしなりに気がついたポイントを、「やさしい解説」風に、書いてみました。

 こちらのページ

 自由研究の参考に、どうぞ。ぜひご覧になって、実際にトーハクにお出かけください。


 梅雨の合間。

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 その他、総合文化展から。


 うますぎる師弟


 国芳の和籐内虎狩之図と、月岡芳年の藤原保昌月下弄笛図

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 密集


 その1 平沢屏山の熊送り図

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 その2 勝川春英の勧進相撲興行図

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 楽しい田園図。何に描かれているのでしょう?

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 答え

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 本格的な夏が訪れた。

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 善那。

 こんな方、いたっけか。

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「全体記事目次」

カンタータ日記・奥の院

浅田真央さん情報・最新版

宮沢賢治記事目次

カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

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