インドの仏像と音楽&カレーのコラボ、インドの仏展&庭園桜コンサートほか、春の上野の森のイベント

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 4月、GW以前に出かけたトーハク等を中心とした展覧会やイベントの総括。
 この前の桜の記事では、個々のイベント等については、くわしく触れられなかったので。



 特別展 コルカタ・インド博物館所蔵 「インドの仏」 仏教美術の源流

  @ 表慶館 ~5月17日(日)まで


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 インドやシルクロードの仏像は東洋館等で常時観ているので、それほど期待はしていなかったのだが、実際に観たら、なかなかすごかった。

 釈迦入滅後かなり長い間、その教義上の理由から釈迦本人を信仰対象とする仏像が造られることはなかったが、人々の信仰の思いがふくれあがってついに仏像が誕生すると、堰を切ったかのように多くのさまざまな仏像が造られるようになる。
 さらに仏像は、他宗教とも融合しつつ多種多様に発展し、信仰する対象としての「カタチ」を獲得した仏教は、インド中に、そして世界へ広まってゆく。
 そのダイナミックな流れの一端を、貴重な遺産の数々が効率よくまとめられた展示によって、肌で感じることができた。
 会場は、ひさしぶりの表慶館、非日常的な歴史的建造物の中での展示、というのも効果的だった。


 一番、興味深く、感動的だったのは、摩利支天や大黒様、観音様など、会場の上野周辺でもごく日常的に信仰されている神様の原型。(会場には、近辺のお寺の紹介パネルも用意されていた)
 気が遠くなるほどの距離と時間を隔てて、人種も異なる人間が、同じものを信仰しているすごさ。
 いや、同じ、と言ってもかなり異なってはいるのだが、かえってそれが地域と時代の間を埋め尽くす数限りない人々の思いの蓄積を感じさせる。
 考えてみれば、現代だったらインドに行ったことのある人も多いだろうが、仏教が日本に伝来した頃には、一般の日本人にとってのインドは、現代の我々にとっての火星や金星よりもずっと遠い異世界だったことだろう。その一方で、釈迦がいた頃のインドの人も、日本のことなど、おそらく知りもしなかったのではないか。
 それが仏像を通じて確かに結びついているのだ。そしてその流れははるか現代にまでも連なっている。

 仏像が誕生するはるか前に仏陀の象徴であった法輪の彫刻で始まるこの展覧会、他ならぬその法輪のすさまじさ、時間と空間を超えて世界を転がり続け、さまざまな形で仏教を伝播していった法輪の力を、まざまざと感じさせてくれるものだった。


 * その法輪がたどった、仏教の重要な聖地の一つでもあるネパールで、
   先日、大変な大地震が発生してしまいました。
   亡くなった大勢の方のご冥福をお祈りするとともに、
   一人でも多くの方の命が救助され、一日も早く復興がなされることを、
   心より願っています。



 読み応えのある図録。

 えらい男前の弥勒菩薩が表紙。
 おなじみ快慶の弥勒菩薩とどちらが男前?か。
 この二つの弥勒菩薩も、法輪によって結ばれているのだ。
 外見等はまったく異なるのだが、根本的な部分で確かに共通しているような気がする。

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 表慶館での展示、今後も大いに期待したい。

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 表慶館前のインドカレーほかのミニ屋台村。

 気持ちの良いテラス席で食べることができる。

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 レストラン、ゆりの木でも、期間限定の「インドの仏展」限定スペシャルメニューが。

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 こちらはふつうのチキンカレー。(まごうことなき欧風)
 わたしは、ここのチキンカレーが大好物なので、店を訪れるとついついチキンカレーを頼んでしまい、そうこうしているうちに、スペシャルメニューが「鳥獣戯画展」限定メニューに変わってしまった。 

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 これももう終わってしまったが、「みちのくの仏像展」の限定メニューもあった。

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 おみやげ。以前、台北・國立故宮博物院展で購入した角煮カレーが意外とおいしかったので、これにも期待したい。

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 仲良く並んだカンバン。

 一時期、インドの仏みちのくの仏像の2本立てだった。

 両者は、時間と空間を超えて、法輪によって確かにつながっているのだ。

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 その他の、トーハクの仏


 仏像ルームも、ちょっとインド風。


 * 4月21日(火)以降、
   本館第11室は、平成27年新指定国宝・重要文化財展の会場となり、
   大幅に展示内容が変わっています。


 
 昨年トーハクに来たばかり(平成25年度新収品)のあの方が、早くもセンターに。

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 こちらは2階。純和風の美しい平安仏。

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 以下は、インドの仏展と連動して、4月初旬に行われたイベント。


 春の庭園開放・桜のライトアップ

 (春の嵐の)桜コンサート ~上野の杜にシタールの調べ~


 演奏するのは、池の対岸の茶室「転合庵」前。

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 桜に光が灯された。

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 夜の庭園にシタールが響き始める。

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 演奏したのは、日本在住のシタール奏者、民族音楽研究家、サワン・ジョシさん。

 サワン・ジョシさん自身は、とても雄弁にシタールを演奏なさっていたと思うが、
 シタールの魅力は何と言ってもその絶妙な音色の変化、そして、静かな音からフルオーケストラみたいな轟音までのダイナミズム、
 上記のように、演奏する場所と我々が聴く場所が庭園の池を隔てて遠く離れていたため、当然マイク使用となり、そんなシタールならではの魅力があまり伝わってこなくて残念だった。
 しかも、よくあるフュージョン系のバンドとの共演だったので、少し音色の異なるギターみたいな響きになってしまっていた。
 せっかく日本の「桜」を演奏してくださったのに、アレンジが軽いジャズ風で、シタールの良さがあまり味わえなかった。

 雰囲気のある最高のロケーションだっただけに、惜しかった。
 
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 夕闇の中でぼんやりと光る、桜の花びらで覆われた池。

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 夜のトーハクは、迫力がある。

 窓のような部分、一見石で塞いであるようだが、よく見るとシャッターみたい。
 
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 いよいよ、始まった・・・・!

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 そして、奈良博&京博の気合入りまくり特別展

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 ふわふわ千手観音のポスター。

 光背が写っているが・・・・??

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 こんな展覧会も。

 素朴。かわいいにもほどがある。

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 上野の春と言えば、東京春祭


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 いつもながら、見ただけでうきうきしてくるデコレーション、いろいろ。

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 今年は、残念ながら「桜の街の音楽会」に巡りあえなかったが、(かわりに、上記シタールの演奏会を聴けた)
 生誕100年のリヒテルの展示などを観た。 

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 夜のデコレーションが美しい。

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 春とくじら。ここも会場の一つ。

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 これも行かねば。

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