BWV180と久隅守景、手塚治虫等、音楽と美術にまつわる話題~9月のアルバム【三位一体節後20】

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 今度の日曜日(10月18日・三位一体節後第20日曜日)のカンタータは、

 初期のBWV162
 第2年巻(コラールカンタータ)のBWV180
 4年目のダイヤログ・カンタータの名作、BWV49

 の3曲。

 コラールカンタータの最高峰の一つ、BWV180

 この曲を聴いていると、豊穣な秋の風景が、しみじみと目の前に広がってゆきます。


 過去記事は、こちら。↓


 <三位一体節後第20日曜>

    豊穣の大地・実りの秋(BWV180、49他)
    三位一体節後第20日曜(BWV180、49他)
    秋深し、憂愁の名作カンタータ・たまにはきちんと曲目解説(BWV180)



 今年もコワンのBWV180を聴いていたら、昨年の秋に観た久隅守景の「四季耕作図屏風」のことを、また思い出しました。


 折しも、サントリー美術館の

 「逆境の絵師 久隅守景展 親しきものへのまなざし」

 が、ついに始まったところ。(~11月29日(日)まで)


 今年一番楽しみにしていた展覧会。
 早く行かねば!


 久隅守景は、狩野探幽の高弟だった人で、おなじみ狩野派の女流画家・清原雪信のお父さん。

 等伯贔屓のわたしは、心情的に狩野派はあまり好きでないのだが、この人は別格。後半生は狩野派から離れ、独自の道を歩んでいたと言うし。
 華麗な絵、勇壮な絵が好まれていた江戸初期。平和が訪れ、正に爛熟の江戸庶民文化が芽生えようとしていた時代、久隅守景は、突如その先陣を切って、まるで近代絵画を先取りかのような、普遍的な人物画を画きました。
 まったく何でもない人々の内面がじんわりとにじみ出てくるような、ある意味時代を超越する、とびっきり魅力的な絵。

 その代表作であるトーハクの国宝・「納涼図屏風」も、もちろんミッドタウンに出張中!(ちょっと季節外れだけど)
 そして、今の季節だと、やはり何と言っても、「四季耕作図屏風」。
 トーハクのもの以外にも何種類もの四季耕作図が出るようだ。

 * 展示替えがありますので、展示作品については確認してお出かけください。

 豊穣で幸福に満ちた世界。
 決してぜいたくでもハデでもない。ささやかだけれど、一人一人がそれぞれのかけがえの無い幸福をかみしめている。そんな何でもないたくさんの人々。
 そしてそれを包み込む、途方もなく大きな自然、宇宙。
 例えようもなくやわらかでやさしい世界。

 そんな唯一無二の世界を追求し続けた、江戸時代ならではの知られざる天才、久隅守景。
 ふだんはほとんどまとめて観ることができないその作品の全貌を、これまたほとんど知られていない生涯とともに俯瞰することができる貴重な機会です。
 なんて書いているわたし自身も、実はこれまで上記2作品くらいしか観たことがありませんが(たぶん過去には観ているにちがいないが、例によって記憶にない)、この2作品だけで、もうインパクト十分!久隅守景の名は、わたしの心の中で大切なものとなっています。
 他の絵も観たくて観たくてしかたなかったのだ。
 そういう意味で、この展覧会は、正に夢のような展覧会。


 久隅守景の作品世界は、バッハの最上のカンタータに通じる世界だと思います。
 そもそも、バッハのカンタータも、久隅守景の四季耕作図も、どちらも豊かな四季の音楽。
 それぞれの暦にぴったりの音楽で人々の生活を包み込んでくれるバッハのカンタータ、
 四季折々の美しい自然に包まれて暮らす人々の生活を描いた久隅守景の絵。
 音楽と絵、国も宗教も何もかも異なりますが(生きた時代だけ、ちょっとだけ重なります)、作品全体を貫く慈愛のまなざしはなぜかとてもよく似ている。


 興味のある方は、ぜひ、展覧会にお出かけください!

 そして、もし美術好きの方でたまたまこの記事を目にした方、久隅守景がお好きなら、だまされたと思って、バッハのカンタータ、BWV180に耳を傾けてみてください。


 それにしても、BWV180、よい新譜がなかなかリリースされない。

 わたしが知らないだけかもしれないけど。 


 BWV180についての詳しい記事は、こちら(秋深し、憂愁の名作カンタータ・たまにはきちんと曲目解説)


 久住守景の久隅守景の「四季耕作図屏風」についての記事は、こちら


 ついでに、国宝・「納涼図屏風」の記事は、こちら



 今日は、9月のアルバム。

 上記記事を見て思い出したが、昨年の今頃は、日蝕等の天体ショーがあった。
 今年も見事なスーパームーンが見られたが、これはもう記事にしてしまったし、9月のできごとに関してはけっこうすでに記事を書いてきたので、それ以外のことを。
 
 何だか食べもののことばかりになってしまった??



 まずは、恒例、Echika池袋ギャラリーから。

 この月も興味深い展示だった。


 9月のEchika池袋ギャラリー

 やはり9月に行われた、「オーケストラと映像で聞く手塚治虫のマンガとアニメの世界」連動企画。


 これもまた、音楽と美術にかかわる話。


 「手塚治虫にまつわる音楽のはなし」


 左、鉄腕アトムの楽譜。

 右、なつかしのソノ・シート。

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 手塚治虫の代表的なクラシック音楽まんが

 ルードウィヒ・B、連載が始まった時は、これはついに来たか~~!!と思ったが、手塚さん、すぐに亡くなってしまった。
 ベートーヴェンが作曲したばかりの月光を弾くシーン、正に偉大なる名曲がこの世に鳴り響いた瞬間を視覚的に描ききったシーンなど、ファンタジーにあふれ、手塚さん、ものすごく気合がはいっていたのに、残念。
 ご本人も無念だったろう。

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 こんなのは、初めて見た。

 今でも読めるかな?

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 少し前になってしまったが、9月に行われた、夏の終わりの恒例イベント、

 池袋東口をブラジル一色に染める、

 サンシャインシティ フェスタ・ド・ブラジル 2015

  &

 池袋ブラジル・ストリート・カーニバル


 今年で3年目。

 関係者の皆さんの努力ですっかり定着した感があり、うれしい限り。



 まず、フェスタ・ド・ブラジルの最終日、9月13日に行われた、池袋ブラジル・ストリート・カーニバルの様子を。


 9月13日(日)


 池袋 Burazil Street Carnival

 イケブクロ ブラジル ストリート カーニバル

  @ サンシャイン60通り


 昨年、一昨年の記事にも書いてきたように、この池袋ブラジル・ストリート・カーニバル、単なるサンバ・カーニバルではありません。
 もちろん、浅草でおなじみのリオのカーニバル型のサンバも登場しますが、それだけでなく、サンバヘギ、マラカトゥ、ボイブンバ、カポエイラやマクレレーなどなど、ブラジル各地に伝わる芸能を演じる多彩な団体が出演し、ブラジルの伝統文化を幅広く楽しめるのが最大の特徴。

 実は、ブラジルのカーニバルでは、それぞれの土地の伝統芸能が演じられることも多いとのことで、そう言う意味でもより本場に近いとも言え、伝統芸能、民族芸能好きのわたしにとっても願ったりかなったり。


 さて、そんな伝統芸能色の強い池袋ブラジルストリートカーニバルですが、

 何と、今年は、ブラジルの枠を突き破って、サンバと台湾の伝統民族芸能を融合させたグループが登場!

 しかも、中学生、

 昨年、台北で行われたサンバ・カーニバルで、50以上の学生チームの頂点に立った中学生チームとのこと。

 このイベントのためにわざわざ来日してくれたのだろうか。

 瑪家(マージャー)國民中學 (台湾)

 メンバーの皆さん。
 バラエティに富んだ、色とりどりの民族衣装が見える。

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 純粋な民族舞踏も見せてくれた。

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 よくぞ、池袋まで、はるばる来てくれました。

 どうも、ありがとう!


 瑪家(マージャー)國民中學についてのくわしい記事は、こちら


 おなじみ、池袋ブラジル・ストリート・カーニバル常連、

 G.R.E.S.ウニアン・ドス・アマドーリス

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 これまで毎年でかけて、記事にもしてきた浅草に、今年は行けなかった。

 わたしはウニアンが好きなのだが、ウニアン、毎年来てくれるので、池袋で観られればいいや。山車は無いけど。


 その他に観た、バラエティに富んだ、出演アーティスト&パフォーマー。


 カポエイラ・グループのGUETO CAPOEIRA

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 POMBA&CAPOEIRA BATUQUE

 ブロコ・バハヴェントの生演奏による、サンバヘギダンス、カポエイラ。

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 ウニアン等についての詳しい記事は、こちら



 次に、フェスタ・ド・ブラジルのアルバム。


 9月11日(金)~9月13日(日)


 サンシャインシティ フェスタ・ド・ブラジル 2015


 期間中は、サンシャインシティの3つのエリアで、ライブやパフォーマンスが繰り広げられた。


 パフォーマンス・スクエア(アルパB1噴水広場)

 写真は、いつもの司会のお姉さんと、上記カーニバルにも出演していた、

 Ball Bert Crewのリフティング・ラップダンス。

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 BRAZIL EXPO(展示ホールA)で食べたもの。

 左、フェジョアーダ(黒豆と肉の煮込みシチュー)とムケッカ(白身魚とトマト、ココナッツの煮込みシチュー)のWがけごはん。
 右、リングイッサ(ブラジル・ソーセージ)

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 板橋区立美術館やひびき庵のある赤塚城跡の山の付近で、現在も水が絶えることの無い不動滝

 ひびき庵に行った帰りに通りかかったら、ひっそりと法要が行われていた。

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 台風の後の


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 9月は、台風等の影響で荒れ模様の天候が続き、各地で大きな被害も出たが、
 後半には9月の青空が戻ってきて、9月末は、さわやかな初秋らしい日が続いた。


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 赤塚城跡梅園入口にある金木犀の巨木。

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 秋そば&新そば


 右の写真の天ぷら、さんまとくり

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 こちらも秋の天ぷら。

 わたしは食べものの中ではしいたけがそれほど好きではないのだが、このしいたけはおいしい。

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 新宿三丁目駅、長~い地下道をぬけて、

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 花園神社をぬけると、

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 ゴールデン街。

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 ここが目的地でした。

 

 こんなに入口の狭いラーメン屋さんは見たことが無い。

 「すごい煮干しらーめん」

 写真に写っている「いったんも麺」(お店の壁にはそう書いてあるが、HPでは「いったん麺」となっている)が久しぶりに食べたくなったのだ。
 HPには、「幅広のピロピロした麺」とあるが、幅広どころか正方形の物体。
 この下に、こちらも十分に太い、うどんみたいな、コシの強い麺が隠れている。
 一緒に食べると、不思議な食感。

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 最近また幅広麺へ気持ちが傾いてきた。

 これを機会に、探訪をしてみようと思う。



 最近よく行く南池袋のインド料理屋

 ビリヤニ

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 とにかく、メニューが豊富。

 さらにはこんな張り紙も。

 よくわからないが、すぐ向かいにある右写真のお店から運んでくるようだ。

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 こちらは、ご近所のいつものお店。

 カリフラワーとジャガイモのナン。大きすぎ。

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 何だかよくできた。

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