若葉の頃。引き続き博物館で初夏を満喫。黒田清輝展ほか~初夏に観る日本近代絵画その2

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 連休まっただ中ですが、明日(5月5日・木)は、昇天節。

 カンタータは、
 1年目の定型カンタータ、BWV37、
 2年目、ツィーグラー・シリーズのBWV128、
 3年目、BWV43、
 それから、おなじみ昇天節オラトリオBWV11。 


 さらに、今度の日曜日(5月8日)は、復活節後第6日曜日ということになります。

 カンタータは、
 1年目、最後の定型カンタータ、BWV44。
 2年目、ツィーグラー・シリーズ、BWV183。


 新緑きらめく連休の真ん中に昇天節が重なり、清々しい今の季節にぴったりの名作カンタータが並ぶことになりました。


 過去記事は、こちら↓


 <昇天節>

    春にお別れ・ひび割れた名品(BWV37他)
    お気に入りのアリア 「夏への扉」(BWV128)
      * コメント部分
    ひび割れた名品、再び・ロ短調ミサと薬師寺大伽藍(BWV37、128)


 <復活節後第6日曜>

    復活節後第6日曜(BWV44他)



 今日は、「博物館でお花見を」の後のトーハク。
 館内、館外ともに、初夏の輝きにあふれるトーハクの記録。



 まずは、最近のトーハクではめずらしい、近代西洋絵画の展覧会から。

 もっとも、そもそもトーハクには黒田記念館(現在休館中。休館の機会を利用して、今回の平成館における大展覧会となった)があるし、黒田以外にも膨大な近代西洋画を所蔵し、常時展示もされている。

 昨年の五姓田義松ショック以来、日本における黎明期の西洋画をもっときちっと見直したいと思っていたので、行ってまいりました。

 初夏に観る日本近代絵画、第2弾です。


 特別展 黒田清輝


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 すさまじい作品数の気合入りまくりの展覧会。
 黒田清輝の作品と生涯の全貌を俯瞰することができた。

 黒田清輝も日本近代絵画の父と呼ばれるが(父、一体何人いるというのか)、少なくとも「裸体画の父」であることはまちがいない。
 そう言ってしまうと何となくまぬけな感じになってしまうが、ヌード表現は西洋芸術の根幹を成す重要な要素の一つなので、その意味するところは大きい。

 黒田清輝の作品と生涯の全体像を振り返ることは、「ヌード=純粋な芸術」という西洋芸術の常識を、まったくそのような土壌の無かった日本に根付かせようと格闘した軌跡を見ることであり、文化史上の大変革をダイナミックに感じることができる、という意味でも、博物館での展示はふさわしいと感じた。

 大作「智・感・情」も、そのための渾身のプロバガンダとも言え、そういう意味では画家自身がほんとうに描きたかった「タブロー」が結局描きえなかったのは残念。

 ただ、あまりにも有名な「湖畔」、あらためてじっくりと観てみると、風景、人物が一つに溶け合った透明感がただ事では無かった。
 これを描いたことだけでも、やはりとてつもないことだ。
 師匠のコランからモネ、シスレー、ピサロにいたる参考展示の西洋画を観た限りでは、シャヴァンヌの静謐な透明感が最も近しいような気がした。


 トーハクの初夏の庭の中に置かれていると、黒田作品の明るさ、さわやかな透明感はより際立つような気がする。やわらかな周囲の光の中に溶け込むかのようだ。(看板だけど)

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 平成館への通路。広がった。

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 あなたも「湖畔」のモデルに変身!コーナー。

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 博物館で初夏を堪能!



 屏風ルームは、長谷川久蔵と久隅守景、夢の共演。

 初夏を飾る花々、行事等であふれていた。


 大原御幸図屏風

 何だか毎年のせているが、良いものは良いのだ!


 もちろん、作品の中心は、左部分なのだが、

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 夢のように美しい久蔵の庭

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 藤に菖蒲、初夏の花々の間を、ハート型の桜の花びらが舞い踊っている。

 桜、と言えばやはり久蔵!

 あの桜が、ここにも・・・・!

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 人物も味がある。父親よりも生き生きとしているところも。
 狩野派、許すまじ。(濡れ衣だったらごめんなさい)

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 その狩野派の輝く藤の花。ずっと後代だけど。

 藤棚図屏風

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 久隅守景は、先日の久隅守景展で観たばかりの賀茂競馬・宇治茶摘図屏風が出ていた。(残念ながら撮影禁止)



 下巻に変わった!これまたすごい!


 伝菱川師宣筆の浮世人物図下巻。

 季節も初夏に。

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 靫彦VS青邨

 光風霽月帖

 先日安田靫彦展で観たのと同じ、横山大観が題字を書き、当代屈指の画家たちが気の利いた絵を描き連ねる、という、よくある画帖の一つ。


 安田靫彦と前田青邨、ともに歴史画を得意とし、特に頼朝を題材とした名作で知られる。
 この二人の作品が目にとまったが、やはりわたしは、青邨の方が好きだな。

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 ただ、一番すごかったのは、これ。富田渓仙の蘭亭流觴。

 小さい画面に春があふれている!

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 上野動物園と合同で行う国際博物館の日記念事業「上野の山でトラめぐり」関連の特別企画。

 今年は、トラ。

 あつまれ!トラのなかまたち

 なんだけど・・・・、ネコ展?

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 その他、毎年恒例、

 平成28年 新指定国宝・重要文化財

 が行われていたが、詳細はまた改めて。


 誇らしげに掲げられた「国宝 洛中洛外図屏風」の垂れ幕。   
 
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 館外も、初夏の息吹でいっぱい!


 ユリノキ

 花が咲き始めた。

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 ハナミズキ

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 サツキ

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 初夏の午後の風景。「ゆりの木」からのながめ。

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 工事中

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 今後の予定。

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 トーハク以外の注目の展覧会。

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