♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 宗教改革500周年。クイケンのカンタータ選集完結??【宗教改革記念日ほか】

<<   作成日時 : 2017/11/04 20:50   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像




 今日は、カンタータがらみの話題。1年に1度くらいは。



 すでに先週お知らせした部分も含みますが、まずはまるっと前後2週間分のカンタータのお知らせから。


 この前の日曜日(10月29日、三位一体節後第20日曜日)のカンタータは、

 初期のBWV162、
 第2年巻(コラールカンタータ)の、舞曲が散りばめられた大名曲、BWV180、
 4年目のダイヤログ・カンタータ、BWV49、

 以上3曲。


 さらにその翌日の10月31日は、宗教改革記念日。

 カンタータは、当然バッハ先生気合入りまくりの3曲、

 BWV80、
 (コラールカンタータですが、ヴァイマール時代に初稿が成立し、その後、バッハがその生涯の最後まで大切に大切に手を加え続けた、ある意味バッハの最高傑作のひとつ)

 それから、後期のBWV79、129。


 そして、今度の日曜日(11月5日、三位一体節後第21日曜日)のカンタータは、

 まず、第1年巻のBWV109、
 コラール・カンタータ(第2年巻)、古様式多用の格調高い名品、BWV38。
 そして、後期作品、
 全体的にしっとりとした感じの佳曲、BWV98
 美しいアリアの多い秋のカンタータの中でも特別美しいテノール舞曲アリアを有する名作、BWV188。

 以上です。


 BWV180やBWV49、そして宗教改革記念日のカンタータ、春のBWV146の舞曲デュエットに相対する名アリアを有するBWV188、

 秋の日に、じっくりと耳を傾けるのにぴったりの名作が勢ぞろいしました。

 過去記事をご参照の上、ぜひお気に入りの一曲を見つけてください。


 過去記事は、こちら。↓


 <三位一体節後第20日曜>

    豊穣の大地・実りの秋(BWV180、49他)
    三位一体節後第20日曜(BWV180、49他)
    秋深し、憂愁の名作カンタータ・たまにはきちんと曲目解説(BWV180)


 <宗教改革記念日>

    ルターへの思い・父子のきずな〜宗教改革記念日(BWV80)その1
    ガーディナーの挑戦〜宗教改革記念日(BWV80)その2


 <三位一体節後第21日曜>

    夢のピカンダー年巻はどこに(BWV188、98他)
    お気に入りのアリア・ピカンダー編、今この季節のための音楽(BWV146、188)
    フーガとジャズは、親戚か?魂のインタープレイ(BWV38、188)





 上にも書いたように10月31日は宗教改革記念日ですが、
 今年は、バッハとも深く関係あるその宗教改革の、500周年という記念年。

 バッハと宗教改革のカンタータBWV80に関しては、バッハの全生涯、さらには息子のフリーデマンにまで及ぶ、長い長い物語があります。
 ぜひ、過去記事をご覧ください。(こちらこちら



 さて、この記念すべき年に、クイケン&ラ・プティット・バンドによるバッハのカンタータ選集が一応「完結」(輸入元・キングインターナショナルの表現)し、19枚組の超廉価ボックス・セットとしてリリースされました。

 このプロジェクトは、教会歴ごとに代表的なカンタータを録音してゆくというもので、OVPP、高音質ハイブリッドSACDによる史上初のある程度まとまった選集として、スタート直後は大いに話題になり、このブログでも何度か記事にしてきました。
 各教会歴においてすべてのカンタータを録音するわけではないので、全集ではなく選集ですが、全教会歴を網羅するというのがウリで、そういう意味ではリヒターの有名な選集の、高音質OVPP版、というようなことになります。


 はじめは順調に新譜がリリースされてゆき、わたし自身何枚か購入しましたが、そのうちにリリースの間隔が開くようになってきて、いつの間にかわたしも特に気にしなくなってしまっていたところ、上記の「完結」および廉価セットリリースのニュースが届きました。

 ただ、収録曲を見てみると、「完結」と言ってはいるものの、宗教改革記念日、ヨハネの祝日等のカンタータが未録音で、教会歴すべては網羅されていない状態のまま。
 何らかの事情によってプロジェクトの継続ができなくなり、真の意味での完結が事実乗困難になったため、とりあえず「完結」、廉価セットリリースの運びとなったようです。
 それとも、上記祝日は、毎週日曜日に定められている一般の祭日とは異なる特別な祝日なので、これで一応全教会歴網羅ということにした、ということか??


 特に、宗教改革記念日は、バッハにとってとても大切な祝日ですし、宗教改革記念日のカンタータも、あらゆるカンタータの中でも最も重要なものの一つです。
 それが欠けている、というのはどうも手放しで「祝!完結!」とは言い難いところがあります。
 また、このセットでは、復活節第1日、昇天節の作品としては有名なオラトリオが録音されていますので、これらの暦に関しても、狭義の「カンタータ」は未収録です。
 わたしは、春〜初夏の復活節、昇天節、ヨハネの祝日、そして秋の宗教改革記念日等のカンタータこそが、ある意味バッハのカンタータの神髄、最高峰だと思っていますので、それらが欠けているのはとても残念です。

 結局、いかにも最後にとっておいた、というラインナップが未録音になってしまったわけで、 例えて言えば、大河ドラマで最終回が放送されずに終わってしまったみたいな気分でしょうか。
 この選集、わたしは数枚しか購入していないので、廉価セットでのリリースはありがたいですが、これはやはり「完結」と言うより、何らかの事情で永らく頓挫した状態なのでとりあえず集成して発売した、と言った方が正しいようです。
 「大人の事情」によってやむを得ず「完結」ということなのでしょう。

 それから、さらにもう一点、上記したように一枚一枚リリースされていた時はハイブリッドSACDとして発売されていましたが、今回のボックスは、通常のCDフォーマットでのリリースとのこと。
 ご注意ください。


 と、いうわけで、何点か(決定的に)残念なところはありますが、
 レオンハルトやアーノンクールのもと、半世紀に渡って古楽演奏の道を突き進んできたクイケンによるオリジナル楽器OVPPによる演奏、しかも最新録音で、主な教会歴毎に、バッハの代表的なカンタータを楽しむことができる優れた選集であることに変わりありません。
 さらに、価格は破格の廉価。
 興味のある方は、ぜひ。

 ただし、これを手に入れたとしてもそれで安心しないで、宗教改革記念日やヨハネの祝日のカンタータは、ぜひ別途聴くようにしてください。
 細かく言えば、他にも何曲も、これが無いとな・・・・、というカンタータが欠けております。
 (リヒターの選集にBWV127やBWV159、BWV134やBWV66などが欠けているように) 
 これは、カンタータを聴いてゆく上で、ぜひ頭に入れておいていただきたいことですが、バッハのカンタータで、とんでもない名曲があったとすると、それはたいていバッハが特別気合を入れる祝祭日のものです。
 そして、バッハが特別気合を入れる祝祭日ということは、その日の(異なる年や年代に造った)他のカンタータも見てみると、みんな「とんでもない」級の名曲である場合がほとんど、ということになります。
 従って、各祝祭日につき1曲となると、たくさんの名曲がこぼれ落ちてしまうことになってしまうわけですね。


 クイケンさん自身は、70歳を超えたところでまだまだお元気、演奏活動も精力的に行って
り、つい最近も来日公演を行ったようです。
 新録音の可能性が100%完全に絶たれてしまったのか、気になりますが、ガーディナーのように違うレーベルで真の完結を目指す、ということもあるかも??





 身近なハロウィン風景


画像
画像



画像
画像



画像
画像



画像
画像



画像
画像


 



そのほかの「記事目次」



♪本ブログ関連リンク♪


  • カンタータ日記・奥の院

  • カンタータ日記・大阪モダン建築図鑑

  • カンタータ日記・別院 観仏の日々

  • 感動をありがとう!
  • 浅田真央さん情報・最新版
  • *常時更新しています!

    宮沢賢治生誕120年
  • 宮沢賢治記事目次



  • ♪全体記事目次♪




    テーマ

    関連テーマ 一覧


    月別リンク

    トラックバック(0件)

    タイトル (本文) ブログ名/日時

    トラックバック用URL help


    自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

    タイトル
    本 文

    コメント(0件)

    内 容 ニックネーム/日時

    コメントする help

    ニックネーム
    URL(任意)
    本 文
    宗教改革500周年。クイケンのカンタータ選集完結??【宗教改革記念日ほか】 ♪バッハ・カンタータ日記 〜カンタータのある生活〜/BIGLOBEウェブリブログ
    文字サイズ:       閉じる