雅楽のロ短調ミサ?超大作、蘇合香・後篇、2年越しでコンプリート!

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 2月25日(土)



 舞楽 大曲・蘇合香(後篇・破急) 

  ~国立劇場第七〇回舞楽公演&国立劇場開場四十五周年記念公演

    宮内庁式部職樂部


 写真右が今回のちらし。
 (左は、昨年の「序」のちらし。)

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 左方唐樂。

 足かけ2年に及んだ、舞楽史上最大の超大曲の一つの全曲復活上演、無事、この目で(耳で)見とどける(聴きとどける)ことができた。
 ほんとうに、ただ、聴いただけだが。

 正直に言うと、昨年聴いた前篇、「序」全4帖、(「序」だけで1時間15分かかったのだ。)
 その悠久を思わせる音楽と踊りのあまりの超然とした様に、聴いている時はほとんど意識を失いそうになっていたので、詳細については、あまり、というか、ほとんど覚えていない。
 何か、とんでもなく悠然とした時間のうねりのようなものに、全身を押し包まれていたような感覚が残るばかり。

 今回の後篇、「破」・「急」だが、
 破の部分、始まりは、そのまま前篇から引き継がれたかのような、またえらく悠々たる音楽と踊りの運び、危なくまた意識を失いそうになるが、
 今回は、舞台が進むにつれ、音楽も踊りもどんどん白熱してゆき、
 「急」のクライマックス、
 大太鼓がどどん、どどん、と打ち鳴らされる中、笙が虹色の和音を明滅させ、篳篥が力強い天翔けるような動機を繰り返し、笛類がそれにまるでフリージャズみたいな装飾をからませ、
 少しづつ形を変えながら、頂点に向かって突き進んでゆく。
 すさまじい盛り上がり、
 このような雅楽で、演奏がこんなにも白熱するというのは、なかなかめずらしいことのような気がする。

 今から振り返ってみれば、全体としては、あきらかに「序」・「破」・「急」の大きな流れがあったように思えるので、やはり、全曲を通してべきものなのかもしれない。
 ただ、そうなると、時間だけでも2時間近く、聴く方もよほど雅楽に精通していないと、全曲の構造や流れを把握しつつ、曲を楽しむ、というのはなかなか難しいことだと思う。
 わたしなどはまだ修業が足りない。というか、まったくダメ。話にならない。このままでは、途中で意識を失って終わり、というのがオチだ。とにかく雅楽は奥が深くて、ちょっとやそっとの聴きこみでは、その懐深くに飛び込むことは、できない。
 くやしいので、今後は、がんばって精進していきたい。
 
 なお、今回鑑賞した席は、前から何番目、という舞台の近くではあるものの、左のすみっこの方で、あまりいい席でないかな、とはじめ思ったが、
 蘇合香を観る、という点においては、縦に3人づつ2列に並んで、その位置を最後までほとんど移動しないで舞い続ける舞人の全員を、じっくりとすぐ近くで観ることができたので、
 結果的に実に幸運な席だったと言える。
 今回は最後まで何とか意識を失わずに聴きとおすことができ、しかも、最後は楽しむ事さえできたのは、この踊りの視覚的な効果もあったかもしれない。
 若葉の頃の風のように、さわやかで品格のある衣装、
 そして人によってだいぶちがうのだけれど、その衣装、さらには空前の大曲と言われるその音楽にふさわしいような、スケールが大きく、颯爽とした舞いを見せてくれる舞人もいて、思わず惹きつけられてしまった。

 まあ、いずれにしても、
 少なくともこれで、明治以降過去150年近くは、全曲通して演奏されたことが無いという雅楽の世紀の大曲、
 それをとりあえず全曲聴いたぞ、と、自慢はできるわけだ。
 ほんとうに、ただ、聴いただけだけど。


 さて、
 音楽や舞に関する詳細、
 また、他のプログラム、いずれも右方高麗樂の納曾利(なそり)仁和樂(これは初めての国産高麗樂と言われる)、
 などなど、については、改めてきちんと書きたい。

 ・・・・と思う。


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 おまけ


 企画展示 琉球王朝の華 組踊と琉球舞踊 ~国立劇場おきなわ収蔵資料を中心に~

  @ 伝統芸能情報館1階 情報展示室

  ~5月28日(月)  


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 国立劇場と同じ敷地にある伝統芸能情報館で、沖縄の組踊や琉球舞踊に関するすばらしい展示が行われていた。

 特に、本土ではほとんど見ることができない組踊りについて、貴重な映像や写真、実際の組踊の衣装や小道具をはじめとする展示物などによって、多角的に「体験」することができて、すばらしかった。
 必見!


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 国立劇場庭の梅・ようやくほころび始めた。

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